利権 vested-interest structure 2003 8 30
利権というと、土建業者と、政治家や官僚というイメージでしょうが、
これは、固定観念です。
利権構造は、日本の至る所にできています。
たとえば、今、話題の北朝鮮についてですが、
この北朝鮮に関しても、利権がありました。
それは、「北朝鮮利権」という利権です。
これに群がる、与党議員、野党議員、官僚、言論人、文化人、
実に多様でした。
こういう人たちが、拉致事件の解決を妨げてきたのです。
国益よりも、自らの利権が優先でした。
最近は、北朝鮮に対する風当たりが強くなったので、
「北朝鮮利権」は縮小しています。
私は、1990年から、この問題の深刻さを心配してきましたが、
私が心配しなくとも、情報機関や、外国の情報機関が、
当然、こういう人たちをマークするので、
いずれ、問題解決になるだろうと考えていました。
しかし、拉致事件の解決が、今まで、長引いてしまったところを見ると、
「何をやっていたのか。」と強く思わざるを得ません。
これは、警察の情報機関も、情報収集能力がなかったと言わざるを得ません。
結局、警察も、何の役にも立たなかったのです。
こういう機関も、「利権というと土建業界」という固定観念に縛られてきたのです。
しかし、利権構造は、日本の至る所にできているのです。